Chrono Diver -PENDULUMs- ハード対策その1

本稿では,Chrono Diver -PENDULUMs-をハードするための方策について議論します.なお,記事内で使用する譜面の画像はTexTage様から拝借しました.

課題バラシ

まずは,本楽曲のハードができない原因=課題を深堀りしましょう.体感では,以下2つの部分でノーツを零しています.

  1. 二重トリル地帯(46 - 47小節)
  2. 微縦連混じりトリル地帯(49 - 56小節)

また,粘着を繰り返した経緯もあり,前半部分の要所要所に強烈な癖がついています.特に「階段の始点がズレていく配置(例;23小節1P側)」は壊滅的で,何かしら対策が必要だと思われます.

階段配置を最も楽にプレーする方法は「ランダムで崩す」だと思うのですが,そのためには二重トリル地帯がネックです.癖を避ける方法としても有効なのですが,対策が立てにくくなる(地力上げ以外の選択肢が取りにくい)ため,ひとまず正規系でのプレーを考えます.一・五重トリルが内側に寄るため,正規か逆正規が良いでしょう.ここでは,正規でのプレーを前提として議論を進めます.

I1. 二重トリル地帯の課題バラシ

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私は,課題バラシを実施するときに「認知 / 判断 / 操作 のどこができていないか」を考えます.どこにどんなノーツが降ってくるか認知し,それをどの指で押すのか判断して,実際に指を動かしボタンを操作する,といった一連の流れのどこができていないかによって講じる方策が変わってくるからです.

ここで取り上げた二重トリル地帯は,操作の課題です.譜面を見ると「入れ子」のような形をしており,手首でのアシストもできません.地力が上がるか平常心を保てれば指押しも可能ですが,ハード狙い時の精神状態では難しいでしょう.トリルをよく見ると,1P側2P側ともに薬指-小指という最も独立性を確保しにくい指同士でのトリルが含まれていることがわかります.薬指-小指につられてトリル全体のリズムが崩れ,BPが出ているものと考えられます.

I2. 微縦連混じりトリル地帯の課題バラシ

これは認識の課題です.微縦連自体はBPM147の16分相当ですので,そこまで難しくは無いです.しかし,トリルに混じっているせいで「どこを押しているのか」を見失いやすいです.他にも「三連符なためリズムがわかりにくい」や「小節頭が縦連の二連打目にあたり,リズムをリセットしにくい」など,認識を阻害する原因が数多くあります.

また,53~54小節の2P側の微縦連トリル内に「23同時」が含まれています.このトリルは,3を人差し指,5を薬指で取りますが,この23同時だけは3を親指で押す必要があります.運指判断の負荷が急激に上昇する部分であるため,押しすぎのBADが出やすいです.

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I3. 癖部分の課題バラシ

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癖のつき方は様々ですが,私は「自分が想像する操作」と「実際に行われた操作」に感知できない乖離が生じることだと認識しています.いわゆる「押しているのに押せていない」です.まずはこの乖離を確認する必要があります.

「階段の始点がズレていく配置」は本譜面に限らず大変苦手な配置で,passionate fate (dpa)の正規ですらポロポロ零します.加えて,5小節や23小節の1P側にある該当配置はズレ量が鍵盤二つ分であることも難易度を上げる要因です.認識面でも惑わされるところですが,同じレーンのノーツ同士が近いことでBADハマりを誘発しやすいです.癖がつくと早押ししがちですので,よりゲージを失いやすい部分です.

対策立案

バラした課題について,具体的な対策や練習方法を考えます.

S1. 二重トリル地帯の対策

薬指と小指のトリルが課題ですので,これの安定性を上げる対策が必要です.例えば青の洞窟(dpa)に両鏡をかけると,頻繁に1P側13トリル/2P側57トリルが降ってきます(R乱もありかもしれません).BPM175と目標よりは遅いですが,長いため練習には向いているかと思います.薬指と小指のレーン別評価がAAAになれば「安定してトリルを押せている」と考えてよいでしょう.

S2. 微縦連混じりトリル地帯の対策

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微縦連トリルに着目すると小節頭がわかりにくいため,逆サイドに重きをおいた認識をすると少し楽になりそうです.BPM150程度の☆11の片側にS乱をかけて,認識方法を身につける練習をしましょう.EXハードができるくらいのミスカウント(~20)を目標にします.

また,50小節の1P側23同時を無理に取ると認識が崩れそうです.運指判断せずに逆餡蜜で取る(右図)か,2鍵は無視するほうが安定するかもしれません.

S3. 癖部分の対策

「自分の想像する操作」と「実際に行われた操作」の乖離を解消する必要があります.ここでは,SILENT氏のブログの癖抜きに関するエントリを参考にします.特に,上記エントリの「大げさに強く叩こう」を実行し,「自分の想像する操作」を再確認するところから始めます.

まとめ

今週は以下3点を練習に組み込みます.

  • 青の洞窟(dpa)を両鏡 or 両R乱でプレー
     → 目標:レーン別評価で,1P側1,3鍵および2P側5, 7鍵がAAAに達する
  • ☆11の片側にS乱をかけてプレー
     → 目標:EXハードできる程度のミスカウント(~20)でクリアする
  • passionate fate (dpa)や本楽曲を正規でプレー
     → 目標:「自分が想像する操作」を認識する

練習の結果について,1週間を目処に振り返りを行います.

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